頭痛薬を使い続けると効かなくなるというのは、本当ですか?
 
薬局で購入でき、よく使われている頭痛用鎮痛薬の成分としては、「アスピリン」「エテンザミド」「アセトアミノフェン」「イブプロフェン」などがあります。これらは頭痛だけでなく、生理痛・歯痛などの痛みをやわらげ、また風邪薬に配合された場合には、解熱剤としての役目も果たします。
 
これらの薬剤のすべてて、患者は鎮痛効果に耐性を生じない、すなわち、何回も使う内に効き目が悪くなるというようなことはないことが明らかになっています。

では、なぜ「使い続けると効かなくなる」というような説が、よく聞かれるのでしょうか?
多分、それは頭痛薬を連用している人の中に、頭痛薬の常用によって、かえって頭痛を悪化させている「鎮痛薬乱用頭痛」の患者さんがいることから来ている話ではないかと思われます。

このような人が頭痛薬を中止すると、その3分の2の人が頭痛がかえってひどくなり、また3分の1の人は吐気や発汗、不眠などを訴え、さらに10人に1〜2人の割合で、不安感やふるえ、頻脈(脈が速くなること)が認められると言います。

ところが、このような症状は、再び頭痛薬を使用することで、2〜3日もすれば消えてしまうため、なかなか常用を止めることが出来ません。
しかし、中止し続ければ、徐々にこの慢性頭痛は軽減していって、2週間程度では収まります

このように頭痛薬の常用は、かえって「慢性頭痛」の原因となっている場合があります。さらにこのような薬剤を長期大量に服用し続けると、腎臓に重い障害を起こすことも知られています。

ただし、決められた量を必要なときだけ飲む分には、心配はありません。また、生理痛のために月に数日使用することも、何の問題もありません。(こういう使い方は「連用」とは言いません)

鎮痛薬を長期に連用したり、また効かなくなったからといって自己判断で増量することだけは絶対に避けて下さい。

 

 


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