痛風を患っています。ビールがいけないことは知っていますが、発泡酒もダメですか?  
痛風や高尿酸血症ではプリン体の摂取が問題となります。
プリン体を多く含む食品として有名なのがビールで、これはプリン体がビールの主原料である大麦に由来するためです。

発泡酒とビールの違いは、主原料である麦芽(=発芽させた大麦)の使用率の違いです。
すなわち、原料中麦芽の重量が3分の2以上のものがビール、3分の2未満のものが発泡酒と酒税法で定められています。
さらに発泡酒の中でも麦芽比率は3段階に分けられ、現在出回っている発泡酒のほとんどが一番税金の安い麦芽比率25%未満のものです。
なお、アルコール度数は4.5〜5.5%で、ビールと発泡酒に差はなく、カロリーも同程度となっています。

かつて痛風患者は、厳格なプリン体制限食を指導されましたが、現在では食事からのプリン体摂取により産生される尿酸よりも、体内で合成される尿酸の方が多いことが分かったため、食事制限は以前より緩やかになっています。
しかし、尿酸は水に溶けにくく排泄されにくいことから、やはり食事でのプリン体制限は重要です。

アルコールは尿酸産生を増加させるなど、症状悪化の原因にもなります。
蒸留酒では製造過程でプリン体のほとんどが除かれますが、ビールは原料の麦芽自体にプリン体が多く、カロリーも高いため、痛風患者で制限されるものの代表格となっています。
しかしながら、現在では食事制限が以前より緩やかとなっているため、発作が治まっている時期であれば、ビールも小瓶1本(334mL)程度なら良いと言うお医者さんもいます。

発泡酒の場合、もともとの麦芽の量が少ないので、プリン体の量はビールの4分の1(100mgあたり2mg)程度で、ビールほど注意は要しませんが、とはいってアルコール度数もカロリーもビールと変わりがありませんし、何本も飲めば結局ビールと同じです。
ビールも発泡酒も飲んではいけないとは言いませんが、1日1缶(350mL)程度に留めておいたほうがよいでしょう

 

 


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