熱性けいれんといわれ、ダイアップ坐剤とアンヒバ坐剤が処方されました。どのような順序で使えばよいですか?
この2つを併用する場合には、使用順序、投与間隔に気をつけなければなりません。
まず「ダイアップ®坐剤」(抗けいれん剤)を入れ、30分以上たってから「アンヒバ®坐剤」(解熱剤)を使って下さい。
同時に使うとダイアップの吸収が遅れてしまったり、逆にアンヒバ坐薬を先に使うとダイアップの効果が現れなくなる恐れもあります。なお、効果が現れるまでの時間は、ダイアップ®坐剤、アンヒバ®坐剤ともに約30分です。


ダイアップ®坐剤 抗けいれん剤。成分名「ジアゼパム」
アンヒバ®坐剤 解熱剤。成分名「アセトアミノフェン」
他に「アニルーメS」「アルピニー」「カロナール」「パラセタ」「アフロギス」という商品名のものもあります。


(理由)
ダイアップ®坐剤の成分「ジアゼパム」は、油に溶ける性質を持っています。
一方、アンヒバ®坐剤の基剤(薬の成分を溶かし込んでいる部分)には油脂性基剤が使われています。
そのため、アンヒバ®坐剤を同時、または先に使うと、その基剤にジアゼパムが溶け込んでしまうため、ジアゼパムの吸収が妨げられ、効果が現れるまでに2〜4倍の時間がかかってしまったり、場合によっては効果が現れなかったりするおそれがあります。

(熱性けいれんといわれたら)
ダイアップ®坐剤は熱性けいれんの予防のために使います。
熱性けいれんは体温が上がるときに起こりやすいので、37.5℃を超えたら(熱が上がりそうだと思ったら)出来るだけ早く使って下さい。
そのあとも発熱が持続し、8時間たっても38℃以上の熱がある場合には、もう一度、初回と同じ量を使います。
その後は発熱していても、けいれんを起こす可能性は少ないので(けいれんは急激に発熱した場合に起こります)、3回目を使う必要はありません。
発熱初期にタイミングよく抗けいれん剤の坐薬を使えば、ほとんどの場合けいれんは予防できます。冷蔵庫に最低2個はダイアップ®坐剤を保存しておいたほうが良いでしょう。
けいれん発作が10分以上続くときは受診して下さい。

(副作用は?)
一時的に眠気、ふらつきが現れたり、かえって興奮したりすることがありますが、2〜3時間でおさまりますから、心配しないで下さい。

(解熱剤はいつ使えばいいの?)
解熱剤の使用で、熱性けいれんの頻度が減少したという報告はなく、熱性けいれん治療の主体は、あくまで抗けいれん剤です。
お子さんの機嫌が良ければとくに解熱剤を使う必要はないでしょう。
逆に解熱剤の効果が切れて、一度下がった熱が再び上がり始めると、けいれん発作は熱の上がり始めに起こる場合が多いので、かえってけいれんを起こすきっかけを増やしてしまうことにもなりかねません。
解熱剤を使用する目的は、発熱の不快感や食欲不振をのぞくことにあります。「食事を取らせたい」「ぐっすり寝かせたい」などの理由で使用するほうがよいでしょう。その場合は、冒頭に述べたような使用順序・間隔に気をつけて下さい。

 


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