今年も会営薬局医療センター前をよろしくお願い致します!
(平成28年業務開始:1月1日午前9時)
謹賀新年 2017!
(沖縄県薬剤師会会報掲載)
会営薬局医療センター前
輪番薬剤師 具志堅興也
「会営薬局医療センター前に勤務して」

 会営薬局医療センター前は、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター(以下:医療センター)の夜間・休日の処方箋を主に受け付けており、去年の4月より開局して1年以上が経過しました。

 私は、管理薬剤師の新城光枝先生にお願いして、空いている時間を利用して勤務し、勉強させていただいております。薬局を見学に行った時に、初めて見る電子薬歴(LiveDB)や、水剤定量分注機(簡単に言うと自動水剤機)などを見て、凄い、使ってみたいと思い、そのまま研修という形で機器を操作させてもらいました。

 電子薬歴は、患者さんが服用されている併用薬を入力すると相互作用や注意等をチェックしたり、薬の添付文書も見れる機能が付いているので、在庫していない薬の添付文書も見ることが可能で便利です。水剤定量分注機は、レセコンの入力が間違いないことを確認し、容器をセットしたあとは、ボタンを押すのみで液剤が自動的に混合され、容器に注入されます。
 
 処方内容は簡単な物が多く、熱さまし・吐き気どめ・抗生剤・液剤・パップ剤など救急ならではの処方が多く、そんなに難しいものはあまりないです。私としては、救急受診してこんな処方だけ?という内容のものが多い気がします。勤務するまでのイメージは、普段見たことのない難しい処方が多いのでは?と思っていましたが、違いました。でも、患者さんの立場になって考えると、高熱が出たり、頭をぶつけたり、やっぱり少しでも体調が変?と思ったら救急受診して、レントゲンや血液検査などして医師に大丈夫と言われた方が安心しますし、もし重症の疾患なら即入院で院内処方になりますからね・・・・大変なのが薬局に在庫の無い薬の処方箋が来た時で、医療センターに在庫があれば一時的に借りるという事もありますが、在庫がない薬を患者さんが医師にお願いした時などは、夜間・休日なので問屋に急配依頼もできず、すぐに処方薬をお渡しすることができません。また、救急なのに医療センター内で薬をもらえない事に腹を立てて来る方や、病院での待ち時間が長いという不満を当薬局でぶちまける方も中にはいます。普段は混雑しても3人待ち位ですが、インフルエンザ大流行時には薬局内に入らない位の患者さんで混雑して、患者さんを待たせてしまい大変だったのを覚えています。なかにはオムツかぶれでワセリンの処方のみという患者さんもいて、風邪などがうつるんじやないか?と心配になることもありました。
 
 今は仕事も多少慣れてきましたが、まだまだ勉強させていただきたいと思います。皆さんも機会があれば勉強しに来てはいかがでしょうか?
薬学生の実務実習の場にもなっています
薬局のこれから
 主に夜間救急の処方せんを取り扱っている性質上、どうしても採算が取れていないことが難点となっている。夜間の点数は高いとはいえ、外来人数に対しての経費高は補いきれない。しかし、地域への貢献という意味でも、医療の担い手としての立場からも、本薬局の必要性は明らかではないだろうか。薬局の性質上、処方菱を増やすことが難しいが、そんな中にも面での処方を持ってくる方もいる。「在庫の無い薬剤を処方されることも多いが、そのような場合でも郵送ではなく、直接に患者さんへ手渡すことまでしている」と、城間薬局長。取材中も、方言の混じったジョークで場を和ませてくれる。城間薬局長の性格が、患者さんだけでなく若手薬剤師や事務職員を惹きつけていると感じた。
研修、実践、交流の場
 薬局の立地が県立病院の門前である特性上、流行がわかる薬局でもあり、今年の流行であった腸炎もいち早く察知していたようだ。また、県立病院の門前の特色として、色々な人がやってくることが挙げられる。昨年の「世界のうちな−んちゅ大会」では、急病となった海外の患者さんが来局したが、日本語はもちろん英語も通じず、全身のジェスチャーで服薬指導を行うようなこともあったとのこと。(新城氏も城間氏も英会話ができる。羨ましい…)

 夜間救急の対応を主とし無休の薬局であるため、薬局長以外を輪番対応とし、色々な薬剤師が登録されているが、他薬局の管理薬剤師が勤務することができるという特性を持つ。管理薬剤師は基本的に他薬局の業務に就けないが、地域医療への貢献という観点により県が認め、夜間救急における輪番調剤業務に従事する特別の許可がおりたのである。そのため、一人薬剤師で日々一人での調剤業務に不安を感じている管理薬剤師も、他の薬剤師との関わりを持つことが可能となっている。この輪番体制は、多い時には80人余りの薬剤師の登録がされていたこともあったが、研修などが主だった場合もあり、現在は約20〜40人前後の薬剤師が登録されている。老若男女を問わずといった状態で、色々な薬剤師が新しい人脈や経験を積むためを目的としてやってくるので情報交換の場にもなっている。実際に勤務するのは、数回の研修の後となるが、目の前にある県立病院は研修医も多く、力価計算、用量計算などが、しばしば間違えてくることもあり、薬剤師としての腕が試される場でもある。こういった際の疑義照会は、「ドクターから感謝されることもあり、やりがいがあります」とのこと。他に、簡易的な解熱剤などの処方が多く、素早く調剤ができることが多いため、受け取りに来た患者さんからも喜ばれることが多いようだ。
医療事務もフレッシュなメンバーで頑張っています!
左より、長峰勇作さん、玉城恵美子さん、稲嶺有紀さん
平日も夜間営業をしている会営薬局医療センター前
始終賑やかな取材でした!
左より、新城光枝先生、城間盛光先生、當山直樹氏
薬剤師会館にある薬局
 2009年3月にオープンし、沖縄県薬剤師会会営薬局としては3番目にあたる薬局で、最も新しい薬局である。今年の4月で5周年を迎え、夜間休日に対応した薬局として会員にも慣れ親しんでいることと思う。

 立ち上げ当初の薬局長であった新城光枝氏から、二代目として城間盛光氏が現在の薬局長として現場を見ており、常勤の事務職員1名、非常勤で1名、他に輪番薬剤師という体制になっている。
開局時間は、平日が19時〜24時、土日・祝祭日が9時〜24時の勤務体制だが、実際は平日の午後から発注などの業務は行われている。現在は、目の前にある沖縄県立南部医療センターこども医療センターからの救急の処方を筆頭に、他に10施設ほどから処方せんを受けており、常時約700品目、OTCとして26品目ほどの在庫を常備している。
会営薬局医療センター前
〜様々な薬剤師が集う交友の場〜
 
(沖縄県薬剤師会会報 平成26年7・8月号掲載)


 開局に携わった新城氏と現在薬局を取り仕切っている城間薬局長にお話を伺った。
 会営薬局として3番目となる薬局だが、その開局は決して楽なものではなかったという。
実際の開局の2年前から準備を始め、薬剤師会でも委員会を立ち上げ、複数回の議論を重ねてきた。夜間救急を主として受け入れるため、開局時間の選定を行い、病院の外来の集中時間を精杳。また、宮崎県など他県の夜間救急対応薬局の視察も行い、本薬局を立ち上げるに至った。設置機材の選定についてもアフターサービスを最優先としメーカーを選定。県内で初となる全自動水剤分注機の設置も行った。これは輪番制を取っているため、どの薬剤師が調剤をしても同様の結果が得られるようにと考えたもので、夜間救急では薬剤師人数が少ないこともあり、どうしても監杳等での心配を無くすため、機械化を進め、安全管理を図ったものである。
 このようにして、二重三重の安全策をとった上でのオープンとなったが、開局時は4月のばたつく時期で、更に5月のゴールデンウイークも重なり、200人近い患者さんの来局で大変であった。また、2年目には、インフルエンザのパンデミックが起こる事態も発生。その際は、応援に来ていた病院薬剤師の先生方の協力により、無事に乗り切ることができた。
(病院薬剤師ならドクターの処方箋の癖などもわかっているため、疑義照会の手間もだいぶ減り、助かったとのこと。)

 医療事務の當山直樹氏にも話を伺った。「最も大変なことは、新しい人に機材操作を教えること。教えるより、慣れている自分が行った方が早いため、つい手が出てしまうが、新城薬局長のもとでは、そこをこらえて人を育てることを学んだ。」そんな當山氏も今はすっかりベテランの域に達しており、彼を目当てにやってくる患者さんもいたとのこと。
〒901-1105 
沖縄県島尻郡南風原町字新川218-10

TEL :(098) 963-8940  FAX :(098) 963-8946

営業時間:平日19:00〜24:00
       土日 9:00〜24:00
一般社団法人 沖縄県薬剤師会
大きな地図で見る